カテゴリ「健康長寿社会」 ポスト「京」重点課題2 個別化・予防医療を支援する統合計算生命科学
 

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superregulator [膨大なデータからがんの根源を探りだす]
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 \\ しかし阻害剤は特定のがん種では極めて高い効果がありますが、他のがん種では効く割合が大変低く、また特定のがん種であっても全ての患者に効くわけではありません。治療費も高額で、治療効果を正確に予測し効果の期待される症例に同薬剤を選択的に投与するためのバイオマーカーの開発が望まれていますが、いままで臨床的に有用なバイオマーカーは知られていません。マーカーを見出すには、がん細胞がどのようにPD-L1分子を出して免疫を回避するのか、薬が効く・効かない人がいるのはなぜか、の理解が鍵になります。2016年、サブ課題Aの研究チームは、がん細胞が免疫細胞の攻撃から逃れるしくみの一端を解明することに成功しました。\\  \\ しかし阻害剤は特定のがん種では極めて高い効果がありますが、他のがん種では効く割合が大変低く、また特定のがん種であっても全ての患者に効くわけではありません。治療費も高額で、治療効果を正確に予測し効果の期待される症例に同薬剤を選択的に投与するためのバイオマーカーの開発が望まれていますが、いままで臨床的に有用なバイオマーカーは知られていません。マーカーを見出すには、がん細胞がどのようにPD-L1分子を出して免疫を回避するのか、薬が効く・効かない人がいるのはなぜか、の理解が鍵になります。2016年、サブ課題Aの研究チームは、がん細胞が免疫細胞の攻撃から逃れるしくみの一端を解明することに成功しました。\\ 
  
-== 未来の医療のためにはポスト京」が不可欠 ==+== 未来の医療のためにはポスト京」(スーパーコンピュータ「富岳」)が不可欠 ==
 この成果を踏まえて、高額な医療費を必要とする免疫チェックポイント阻害抗体を用いた治療に対するバイオマーカーの開発が進んでおり、「再発または難治性成人T 細胞白血病・リンパ腫」への免疫チェックポイント阻害剤ニボルマブの臨床試験が進行中です。ニボルマブの効果予測ができれば、治療効果を最大限にし、国の医療費も抑えられます。今後もさらに研究を進め、バイオマーカーやコンパニオン診断薬の開発といったプレシジョンメディシンへの適用をめざします。\\  この成果を踏まえて、高額な医療費を必要とする免疫チェックポイント阻害抗体を用いた治療に対するバイオマーカーの開発が進んでおり、「再発または難治性成人T 細胞白血病・リンパ腫」への免疫チェックポイント阻害剤ニボルマブの臨床試験が進行中です。ニボルマブの効果予測ができれば、治療効果を最大限にし、国の医療費も抑えられます。今後もさらに研究を進め、バイオマーカーやコンパニオン診断薬の開発といったプレシジョンメディシンへの適用をめざします。\\ 
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