カテゴリ「健康長寿社会」 ポスト「京」重点課題2 個別化・予防医療を支援する統合計算生命科学
 

研究成果(平成26年度)

平成26年度は、調査研究・準備研究フェーズとして、以下の内容を実施した。特に、(1)を中心にして、コデザインのための既存開発アプリケーションソフトウェアの性能評価、及びボトルネックの同定を開始した。

(1)大量シーケンスによるがんの個性と時間的・空間的多様性・起源の解明(サブ課題A)

策定した開発計画に基づき、アプリケーション開発の本格実施に向けた準備(実施体制構築の着手、コデザインの先行作業等)を計算科学研究機構とフェイス・ツー・フェイス会議、及びテレビ会議システムにより進めた。

(2)データ同化生体シミュレーションによる個別化医療支援(サブ課題B)

全脳循環代謝シミュレータの開発、循環器系疾患のシミュレーション、微小循環遊走細胞解析プラットフォームの開発、超大規模脊髄神経・筋骨格系モデルの開発と動態シミュレーション、医療用画像の統計的機械学習による形態と疾患との関連性の発見に関して、調査・準備研究を開始するとともに、全体会議において、今後の研究方針および連携・協力体制について協議した。

(3)心臓シミュレーションと分子シミュレーションの融合による基礎医学と臨床医学の架橋(サブ課題C)

調査研究・準備研究フェーズとして、サブ課題Cの実施内容について、開発計画(研究開発内容、目標・期待される成果、実施体制、必要計算資源、工程表、所要経費等)の詳細の策定を大阪大学と共同で開始した。また、策定した開発計画に基づき、アプリケーション開発の本格実施に向けた準備(実施体制構築の着手、コデザインの先行作業等)を同様に進めた。

(4)プロジェクトの総合的推進

プロジェクト全体の連携を密としつつ円滑に運営していくため、フェイス・ツー・フェイス会議による関係者全体の会合、及び運営委員会を開催し、また、平成26年度に導入したテレビ会議システムを用いて、重点課題(2)に関するサブ課題(A~C)及びその実施内容について、開発計画(研究開発内容、目標・期待される成果、実施体制、必要計算資源、工程表、所要経費等)の詳細の策定を大阪大学と共同で開始した。また、調査研究・準備研究の推進のためデスクトップ型PCを導入し、ホームページを設計した。また、ニュースレターの発行やシンポジウムの開催などについて重点課題(1)との連携について検討した。

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